世界のペット保険の歴史 ペット保険加入率50%以上!?

イギリスでのペット保険誕生

ダルメシアン

ペット保険は、ペットの地位が向上し、医療機関にかかる機会も増え、飼い主にかかる治療費の負担を軽減するために考え出されました。

イギリスでのペット保険の誕生は1947年です。ペットの治療にかかる費用の高さに驚いた愛犬家の女性がペット保険会社を設立したのが、その始まりと言われています。ペット先進国のイギリスでは、地下鉄やバスなどの公共機関にペットを同伴したり、カフェにペット連れで訪れる人が多くいます。イギリスなどの欧米諸国ではペットは家族の一員という考え方、意識が昔から根付いていました。もともとイギリスでもペットの医療費は高額になっていました。そんなところに、救済策が誕生したのですから、利用者は一気に増えていきました。
その後加入率は年々増加し、ヨーロッパ全土に普及、アメリカへも渡りました。

猫 くつろぐ

現在では保険会社、スーパーマーケットなど、多数の企業がペット保険を販売するに至っていることもあり、普及率22%以上と言われており、ペット保険の世界最大の市場です。

諸外国を見てみるとイギリスの他にも、アメリカ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドや、さらにスウェーデン、ドイツ、フランスなどで、ペット保険が提供されています。中でもスウェーデンのペット保険加入率は世界一で、50%以上と言われています。


日本のペット保険の歴史

ドッグ

日本でのペット保険の歴史は、ペット先進国に遅れること十数年、共済という形でスタートしました。しかし、無許可共済でスタートした為に、法律で縛られることなく野放し状態が続きました。その間、保険給付金の未払問題やずさんな経営体質など、様々な問題が多発し経営破綻した共済もありました。この様なことが原因で、日本のペット保険は一時姿を消しました。様々な問題に対処するべくH18年4月に法律が改正され、それまで野放しだったペット保険は保険会社もしくは少額短期保険会社のみが扱える保険として新たな普及の時代を迎えました。保険を提供する会社としては、かなりのハードルアップではありましたが、利用者からすれば信頼性と安心感のアップにつながったのです。
近年、日本でも「ペットは家族」という認識が高まってきています。
さらに人間の生命保険や医療保険の様に、ペットが病気の時に十分な手当、治療をしてあげたいと思う飼い主様も増えてきています。そんな意識の変化と共に、ペット保険の必要性も認知され始めています。

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