猫に名前を覚えさせるコツ

覗く 猫

愛猫の仕草はどれをとっても可愛らしいものですが、名前を呼んだ時に反応してくれたら、飼い主としてもとても嬉しいものですよね。でも、猫って名前を覚えるの?覚えさせるにはどうしたらいいの?
そんな時に役立つ、猫にとっての名前の意味と、覚えてもらうコツを詳しくご紹介します。

猫にとっての名前とは?

なめ猫

猫にとっての名前とは、簡単に言ってしまえば「音」にすぎません。ですが、その「音」が猫にとってどういう意味をもたらすのかということが重要になってきます。
例えば、猫缶やツナ缶を開ける時の音。あの音がした後に良いニオイが漂ってくる、飼い主さんがおいしいものを与えてくれるなどの「良いこと」や「嬉しいこと」ことがあると、いつの間にか猫の中でその「音」と「良いこと、嬉しいこと」が結びつき、いつしか反応を示すようになります。これをうまく利用して、名前を呼ぶと反応を示すように教えていくことができます。

○猫に適した名前

猫にも聞き取りやすい音とそうでない音があり、人間の言葉で言うと音節が短く、適度な濁音を含む音が聞き取りやすい音だといわれています。ですから猫に名前を覚えさせようとするのであれば、あまり長い言葉が連なる名前は適切ではないといって良いでしょう。
人間の生活する環境下は、様々な雑音にあふれています。そういった雑音や生活音の中でも通りやすい音を持つ言葉が理想です。極端な話ですが、猫を呼んだり、自分の発した音に対する反応を見たいだけであれば口笛などでも良いでしょう。

■エサを使って名前を教える

まず、猫が空腹な時を選んで、猫の鼻先に手にしたエサを近づけます。そうすると猫が口を近づけてきますので、口に入れる寸前に決めておいた名前(音)を聞かせてあげましょう。そうするといつしか名前(音)=ごほうび、というリンクが猫の中でできあがり、いつしか反応を示してくれるようになります。

○おもちゃを利用する

エサ以外にも、おもちゃなど猫の好きなものを利用するのも良いでしょう。
一緒に遊ぶ時間になったら猫の顔をしっかりと見て、名前を呼びながら遊びに誘います。また普段ご飯を与える時なども、名前を呼んでから与えるなどするのも良いです。とにかく猫にとって楽しいこと、嬉しいことをする時に名前を呼ぶ習慣をつけるのがコツです。

○猫のしつけは時間がかかる

振り向き 猫

猫のしつけは、犬のしつけに比べると大変時間がかかります。上記の方法でも、100回繰り返しても覚えてくれないというようなこともあります。ですから、飼い主さんも焦らず諦めず「猫のしつけとはそういうもの、時間が必要なもの」ということをあらかじめ念頭に置き、のんびり根気よく教えていくことが大切です。

○名前を呼んだ後に叱ってはダメ

先ほど決めた名前(音)の後に、叱ったりしては絶対にいけません。せっかく名前を呼ばれるといいことがある、という猫の中での思考のつながりが、叱るなどの猫にとって不快な行為を与えることによって途切れてしまい、振り出しに戻ってしまいます。最悪、名前=不快なことが起きる、嫌なことがあると覚えてしまい、名前を呼ぶと逃げてしまうようになりかねません。
猫に名前を覚えさせたいのであれば、名前を呼んだら一貫して猫にとっての良いこと、嬉しいことを与えるようにしましょう。

○叱る時には「ダメ」「いけない」などの言葉を使う

猫 ごめん

イタズラなどをして猫を叱らなければいけない時の言葉も決めておくと良いかもしれません。
「ダメ」「いけない」などの言葉を決めておくと、名前を覚えるのとは逆のパターンになりますが、叱られる時の言葉として覚えてくれます。猫によっては、何かイタズラをしている最中でも、飼い主が言葉で注意するだけでパタッとやめてくれる猫もいますので、名前と同時に覚えてもらうようにすると良いかもしれませんね。

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