これで納得 猫の行動 ②

変なところの水を飲む猫

猫 水飲む

「せっかくご飯の隣に水を用意しているのに、変なところ(人の基準で)の水を飲んでる」 なんてことは、猫を飼っている人は誰しも経験がありますよね。
水道の蛇口からポタポタ垂れる水滴を飲んだり、流しのたまり水、風呂場の床のたまり水、水槽の水、プランターの受け皿の水、雨水や水たまりの水など、私たちが「汚い水」と感じている水をよく口にしています。猫たちは、きれいな水をいつでも用意してあるというのに、それを無視して、どうして変なところで水を飲むのでしょう?

猫の行動の理由はいくつか考えられます。

1.水道水の塩素臭を猫が嫌う。
猫は臭いに敏感ですから塩素臭が気になります。

2.容器についた洗剤の臭いが嫌い。
ごはんは臭いが強いので洗剤の臭いが気にならなくても、水は臭いが無い為、洗剤の臭いが気になるのでしょう。

3.水の味には温度が重要な要素。
猫によって好みの温度は違います。
蛇口から直接飲む猫の場合、冷たい水がお気に入りです。
時間がたって温まった水は飲まないのに、入れてすぐの水なら口を付ける猫もいます。
冷たい水が嫌いな猫は、入れたての水や蛇口の水は飲みません。
蛇口の水の場合、あの「ポタッ」と雫が垂れる音も少なからず関係しているようです。

4.有機物の入った水が好き。
汲み置きしたり沸かした水は、臭いもない代わりに味も素っ気もない物になってしまいます。
それに対して、流しの水や風呂場の水には有機物が混ざっていて、それが猫の好みに合うことがあるようです。
「味のある水」ということかもしれません。

猫 舐める

私たちにそれぞれの水の好みがあるように、猫ちゃんにもそれぞれの好みがあります。
ねこちゃんも、「水を選べる状況になれば、より自分の好みにあった水を求める」ということでしょう。

猫 訴える

対処法は次の2つです。

1 猫の好みを尊重し、好きなところで飲めるようにして飼い主は危険な水にならないように注意する。

2 なんとしても用意した水を飲んでもらう。
大きな容器にしたり、ミネラルウォーターにしたり、浄水器を使ったり、ミルクをほんのちょっと混ぜたり、それでうまくいくケースもあります。
猫が気に入ってくれるまで、試行錯誤です。

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