犬の気持ち-犬の声や動き、態度から感情を理解できる

犬 1

ワンちゃんはしっぽの動きで犬の感情を表します。しっぽの位置と動きでいろいろな犬の気持ちを表現しています。
昔から犬は嬉しいとしっぽを振ると言われてきました。これは、正しいこともありますが、間違っていることもあります。
ワンちゃんがしっぽを振って近づいてきたので、喜んでいると思って手を差し出すと噛まれた、という話を聞くことがあります。

しっぽを振っているからとはいえ、必ずしも喜んでいるとは限りません。相手を威嚇する時、気に入らない時でもしっぽを振ります。
しっぽを振っている時は興奮状態を示し、振る速度が速いほど興奮の強さを示しています。

犬 しっぽ

単純にしっぽを振っているかではなく、以下の点に注目しましょう。
・しっぽの振り幅
・しっぽの振りの速さ
・しっぽを振る高さ

次に代表的な犬の気持ちを表すしっぽの状態です。

しっぽの位置が高く、ぴんと斜め上に上げている

自分の優位性を示す時に見られ、自分の存在を誇示しようとしています。


しっぽが下に下がり、後ろ脚の間にはいっている

恐怖や不安、反抗する意思が無いことを示しています。


しっぽが水平で、ゆっくり振られる

不安な状態、様子をうかがう時に見られ、見知らぬ犬と出会った時などに見られます。


しっぽが斜め下に垂れ、緩やかに左右に振られる

リラックスした時に見られます。

トイプードル

ワンちゃんが本当に喜んでいるときのしっぽの様子は「付け根から左右に大きく振っているとき」です。
しっぽを左右に大きく音が聞こえるほど振っているのなら、嬉しさや喜びを表現していると考えていいでしょう。
しかし、小刻みに揺れていたり、ゆっくり揺れていたりするときには、嬉しさ以外の気持ちを表現している可能性があります。
先入観で判断せず、犬のしっぽは1つの参考ポイントです。
しっぽだけではなく、犬の声や動き態度など、総合的に犬の気持ちを判断しましょう。

コリー犬

犬の気持ちを理解するには、しっぽの他に、顔の表情や耳の形、姿勢、体の緊張度、その時の状況など総合的に見て判断しなければなりません。犬はしっぽのみならず、体全体を使って気持ちを表現し、コミュニケーションをはかっているのです。
この表現方法を理解せず、気付かないでいると、犬はサインを出すことをあきらめてしまい、自分の判断で行動をとるようになってしまいます。言うことを聞かない子の原因に、このようなすれ違いが多く見られます。
飼い主がワンちゃんのサインを理解し、気持ちが伝わっているんだと分かると、信頼関係も深まり、コミュニケーションがとりやすくなります。

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